こんにちは。関山です。刀社運営のテーマパーク、イマーシブ・フォート東京のGoogleマップ口コミ投稿→クーポン配布の件で、記事を更新しました。
【質問】
Googleマップの口コミ投稿の依頼に応じた顧客にクーポンを渡したことを、刀社運営のイマーシブ・フォート東京が3月8日に謝罪した件で、何が問題だったのかを教えてください。
【回答】
まさに、その行為自体がGoogleのポリシーに違反していたことが問題でした。リーフレット配布を始めたところ、社内からポリシー違反の可能性を指摘され、配布を止めたようです。配布する時点では、抵触することに気付いていなかったとのことです。
本件で伝えたいこと
本件を検討するに至った理由は以下の3つです。
Googleポリシーのような独自基準が存在すること:
企業がデジタルプラットフォーム上で活動する際には、それぞれのプラットフォームが設定する独自の基準やポリシーを遵守する必要があります。Googleマップの口コミに関するポリシー違反が指摘されたイマーシブ・フォート東京の事例は、これらの基準に注意深く対応することの重要性を浮き彫りにします。
ステマ規制が施行されて処分事例が出ていない中、事業者にとって有益なケーススタディになり得ること:
2023年10月に施行されたステマ規制に関してはまだ具体的な処分事例が公表されていません。この不確実な状況の中、イマーシブ・フォート東京のような具体的な事例を検討することで、事業者はステマ規制に関する理解を深め、今後の対策に役立てることができます。
「口コミ」を用いて事業を行う方全員に関係があること:
口コミは消費者の購買決定に大きな影響を与えるため、多くの事業者が積極的に活用しようとします。しかし、その過程でGoogleのポリシー違反やステマ規制に触れる可能性があるため、この問題は口コミを用いて事業を行う全ての関係者にとって重要な関心事です。
(出典:【独自】イマーシブ・フォート東京、Googleクチコミ投稿でクーポン配布 ポリシー違反行為か)
以上の理由から、イマーシブ・フォート東京の事例を詳細に解説することで、事業者やマーケターが直面する可能性のある法的および倫理的課題についての理解を深め、適切な対応策を講じるための指針を提供することを目的としています。
ちなみに私は、本件における刀社の違反に対する指摘から迅速な事後対応までを非常に素晴らしいと感じています。
消費者保護やポリシー違反の観点からもそうですが、このようにオープンにしていただいたおかげで、今後の企業は同じ過ちを繰り返すことがないよう備えることができます。
Googleの定める禁止および制限されているコンテンツ
Googleは、「企業が割引、無料の商品やサービスと引き換えに投稿を促したコンテンツ」を虚偽のエンゲージメントとして許可していません。本件は、このポリシーを企業が事前に把握していなかったために起きた事案でした。
(出典:禁止および制限されているコンテンツ)
Googleマップの口コミを活用してマーケティングを行う事業者の皆さまは、改めてGoogleのポリシーをご確認いただきながら、このケースをご活用ください。
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本稿は、イマーシブ・フォート東京の事例を詳細に解説することで、事業者やマーケターが直面する可能性のある法的および倫理的課題についての理解を深め、適切な対応策を講じるための指針を提供することを目的としています。
ぜひ、「口コミ施策」を検討・実行する際のご参考に活用いただければ幸いです。
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